西本智実を聴く
5月30日 以下のコンサートを横浜のみなとみらいに聴きに行った。
西本智実(指揮) ルーマニア国立ジョルジュ・エネスコ・フィルハーモニー
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56
プロコフィエフ:交響曲第1番 ニ長調 「古典」 作品25
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68
アンコール ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番
音楽、特にオーケストラを聴くのはエネルギーが必要なので、最後まで聴けるか心配だったが、火事場の何とかでバッチリ最後まで聴いた。久しぶりに聴くナマのオケに、どっぷり浸かって堪能した。
とてもメリハリの効いた、いい演奏だった。
バルトークの曲は初めて聴いたが、とても可愛らしい曲で引きつけられた。
プロコフィエフもなかなか良かった。曲の良さを十分に引き出していたと思う。
ブラームスの交響曲はとても好きな曲なので期待していたのだが、切れの良い、クレバーな演奏だったが、冷静に聴いてしまい、曲に飲み込まれることがなかったのは残念だった。スタンディングオベーションをする人もいなかった。
もう25年前になるが、名古屋で大学生をやっているとき、FM愛知でやっていたコンサートチケットに応募したら当選して、家内と聴きに行った。その時の曲がブラ1。オケはドレスデン国立歌劇場管弦楽団。指揮は忘れた。
この時、初めて演奏会は生き物だということに気がついた。
ドレスデンのブラ1の演奏は1楽章から何かヒタヒタと来るものがあり、2楽章3楽章へと、そのヒタヒタ感が盛り上がっていき、4楽章のあの歓喜の歌に似たメロディーが奏でられる頃から会場一帯に何か大きな竜が出現し、音楽に合わせてのたうちまわっているような異様な空気に満たされた。大きな竜はクライマックスに向かって更に大きくなっていきクライマックスで火を吹いて終わった。僕の隣のサラリーマン風の人が、立ち上がって「ワァー」とか「ギャー」とか何と言ったか忘れたけど叫んだ。僕も叫びたい衝動に駆られたが、やったことがないのでできなかった。
今度、同じような感覚になったら「メェー」と叫ぼうとチャンと約束して西本智実の演奏を聴きに行ったのだが、残念ながら「メェー」と叫ぶほど訳が分からなくなると言うことはなかった。
アンコールは有名なハンガリー舞曲の5番。名前を知らなくてもほとんどの人が聴いたことがあるはずだ。この演奏は良かった。この曲はどんな風にメリハリをつけるかで曲の印象がだいぶ違ってくる。西本の演奏は時に抒情的で、バシット決めるところは決めて、全体の流れも軽快で良かった。スタンディングオベーションをする人が数人いた。私はやらなかった。西本智実はロシアで活躍している(いた?)指揮者で、ロシアや東欧の曲が上手みたい。今回もブラ1以外が良かったと思う。次回はチャイコフスキーとか聴いてみたい。
少し辛口になったが、見た目はものすごくカッコイイ。彼女のオフィシャルサイトを見てね。指揮者にはカリスマ性が必要なので、カッコイイのは大切なことだ。指揮振りもとてもカッコイイ。指揮台の上で時に激しく、時にやさしく、ダンスを踊っているようだ。
演奏会が終わって外に出ると、おばちゃん達が楽屋口にたむろしている。どうやら西本智実が出てくるのを待っているようだ。女性:男性が9:1くらい。演奏会場も女性:男性が7:3くらい。女性が圧倒的に多い。チャンによると女性は、女性から見てカッコイイ女性に憧れるのだそうだ。皆な携帯のカメラで待機している。僕はGR DIGITALを持っていたので、白黒でハービー山口っぽく写そう。曇天なのでプラス0.3のレベル補正をして心配なのでオートブラケットにして、F3.8くらいで手ぶれしないようにと準備周到で待っていた。20分待っても出てこない。オケの人達が出てきて次から次へとバスに乗り込む。20分待ったのだからもう少し待ってみようと更に20分くらいしたら、オケの人達を載せたバスが発車して行った。
少したって、関係者の人が「西本さんはこちら側からは出ないけど、少し挨拶をしますので」ということで、待ちに待った西本智実が登場した。身長は162cmくらいで普通。関係者の人達が「写真はご遠慮願います」と何度も何度も繰り返す。私は度胸がないので、結局写真は撮らなかった。サット撮って、サット逃げれば良かったかな。けれど、いいことが一つあった。握手したよ。指揮ぶり同様にキチットしてて少し柔らかかった。
家に帰ると疲れがどっと出てきた。日曜は完全休養だ。
















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