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セルボーンのリクガメ

「リクガメの憂鬱」という本にカメが地中海で暮らしていた頃の回想が出てくるとJunさんに聞いたので、読んでみました。

Junさんのおっしゃるとおり、「ジャン・クリストフ」より読み進めるのが困難でした。
「ジャン・クリストフ」は文の密度が濃いので集中力を必要とし疲れるが、「リクガメの憂鬱」は、リクガメのことしか関心がない人にとっては、関心を持続するのが困難でした。

「リクガメの憂鬱」は18世紀後半のイギリスの田舎町セルボーンでの人の暮らしや、自然についての描写が多くを占め、リクガメに関する記述は少ないです。結局途中から、斜め読みでセルボーンの暮らしや自然はすっ飛ばして読み終えたことにしました。

この本で登場するのは、ティモシーと呼ばれるギリシャリクガメ(森夫妻著のリクガメ飼育百科によると、このギリシャリクガメはアルジェリアのみに棲息し、大型になる希少種とある)。

ティモシーは6ポンド13オンスあるというから3kgを超える。グーちんが大体1.5Kgなので倍の体重がある。ギリシャの方がヘルマンより大きくなるらしいが、それにしても大きなカメだ。

本によるとティモシーはキリキア(地中海に面したトルコの南部)で生まれたとあるが、そうだとアルジェリアにしか棲息しないという森夫妻の記述と合わないが、18世紀の後半にはキリキアにも棲息していたのだと考えることはできる。

ティモシーはキリキアの地中海を見下ろす街の廃墟にある藪に住んでいた。地中海を見下ろす街の廃墟というのがいい。

ティモシーは80年以上生きた。ティモシーは冬は冬眠して80年。グーちんは冬眠させていないので、その半分しか生きれないとしても40年生きる。グーちんは多分まだ10歳程度なので、あと30年生きるとすると、ダチョウ山は80歳近くになっている。多分グーちんの方が長生きするのじゃないかな。この本でも、ティモシーは二人の飼い主を看取っている。

この本では、リクガメは足が遅く、それゆえに脱走する時も人が気が付かない速度で移動できると書いてあるが、これは間違いだと思う。グーちんは、その気になれば結構早く歩くことができる。

また、この本には岩登りが好きと書いていないが、ティモシーもグーちんと同じくらい登るのが好きだったはず。脱走も扉がたまたま空いていたからではなくて、フェンスを乗り越えたのじゃないかな。グーちんも難攻不落に作ったつもりの壁を乗り越え、去年は物凄く暑い日に二度脱走した。もう脱走されたくないので、今では家の外には出さない。

ティモシーは男の子の名前だけど、本人は自分はメスだと言っている。リクガメのイメージは、男の子か女の子かと聞かれると、男の子と答える人が多いと思う。グーちんもダチョウ山の家に来た頃は甲長9cm程度だったので、性判別できず男の子っぽい名前を付けてしまった。今では、グーちんは女の子だと分かっている。けれどもリクガメ=女の子のイメージがなかなか持てず、悪さをするとつい「グー丸!!」とか言って叱ってしまう。

この本は、18世紀後半のイギリスの田舎町の人の暮らしや自然や、博物学に興味がある方にお勧めします。

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Comments

Junさん、気持を害したら御免なさい。

Junさんの心配(警告)をよそに、ジャン・クリストフを中断して、せかせか読んだ僕が悪いのです。

図書館で借りた本であることと、はやくジャン・クリストフに戻りたかったので、落ち着きなく読んでしまいました。

手元に置いておいて、気が向いたら2,3ページ読むという風に、何週間もかけてJunさんのようにゆっくり読むと、味のある本ではないかと思います。

時間を無駄にしたとは思っていません。セルボーンの博物誌に出てくる有名なリクガメというのを知っただけでも読んだ甲斐がありました。

また、リクガメ関係の本があったら紹介してくださいね。

Posted by: ダチョウ山:Junさんへ | 2009.08.04 at 07:17 AM

お勧めする気はなかったんですが、
やはり読むのはつらかったでしょう?
私は少しずつ何週もかけて、やっと読みました!

時間を無駄にしたと、恨まないでくださいね。

Posted by: Jun | 2009.08.03 at 11:31 PM

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